Yahoo!知恵袋の誹謗中傷削除はどのように行えば良いのでしょうか。相手を特定して、慰謝料を請求する必要のあるケースもあります。インターネット上の誹謗中傷の発生件数は、毎年増加している傾向にあります。
誹謗中傷を書き込まれるケースは、予測することが非常に難しいです。突如として、自分の個人名や会社名についての質問に誹謗中傷が書き込まれてしまい、拡散してしまう事例もあります。
もし、自分がターゲットになってしまった時に、すぐ削除や相手の情報特定に進めるよう、手続き方法などを知っておきましょう。
「Yahoo知恵袋」とは?
Yahoo!知恵袋は、Yahoo!JAPANが運営している、自分が疑問を感じた内容や、解決したい問題について、質問と回答のQ&A形式で文章を投げかけ合う、掲示板です。
知恵袋の質問数は、現在1億8000万件以上あり、また利用者登録も400万件を超えます。掲示板のサイトとして、非常に有力です。そのため一度、誹謗中傷が上がってしまうと影響力が大きく、多くのユーザーの目に触れてしまう危険性もあります。
Yahoo知恵袋の誹謗中傷 削除の必要性
利用者が非常に多く、Yahoo!ユーザー以外も、質問と回答を求めていて、自分と同じような情報のやり取りがされている知恵袋の投稿は、たくさんのインターネットユーザーが閲覧を希望しています。
このような状況のため、一度、風評が上がってしまうと、TwitterなどのSNSでも拡散してしまう危険性があります。もし、知恵袋上で自分に関わる誹謗中傷を見つけたら、迅速に対処する必要があります。
Yahoo知恵袋の削除と検索エンジンの情報押し下げ
知恵袋の投稿で、注意すべき点はGoogleなどの検索エンジンとの兼ね合いです。投稿・回答のYahoo知恵袋は、ページ自体が検索エンジンに対して非常に強い力を発揮します。
知恵袋は多くの人が知りたい、解決したいという内容を持ったユーザーが投稿を行い、回答を持っているユーザーが質問に対するアンサーを書き込みます。
検索エンジン側から見ると、ページの力が強くて、多くのユーザーが知りたい・解決したいと感じていることに対する回答が書かれている知恵袋のページは、非常に価値あるページとして認識されるのです。
このような傾向のあるYahoo知恵袋のページに誹謗中傷が書き込まれてしまうと、ページがGoogleの上位に上がってくるため、ユーザーが関連するキーワードで検索した時に、ネガティブな情報が書き込まれたページが多くの人の目に触れてしまうのです。
もし企業名で検索した時に、該当する企業についてのネガティブな知恵袋ページが上位に表示されてしまったとすれば、企業のブランドイメージを損ないかねません。そのような状態を防ぐためには、ネガティブな情報を押し下げるようにするための対策が必要です。
インターネットの誹謗中傷対策業者が行う「逆SEO対策」を行うことで、SEOの手法を用いて、ネガティブな情報を検索結果の下位に押し下げることが可能です。
Yahoo知恵袋は自分で削除不可?
Yahoo知恵袋の自分の投稿は、基本的に削除することが出来ません。投稿される質問は、自分だけでなく、多くの人が求めている情報であるため、知恵袋上で必要な情報として認識されるからです。
Yahoo知恵袋は自分で削除不可?
Yahoo知恵袋のページは、Google検索結果の上位に上がることもあり、多くの人が、疑問を感じていて、価値のあるサイトとして、認知されています。そのため、解決済みの質問なども多くの人が参考にしたいページと認識されるため、安易に削除できない仕組みになっているのです。
Yahoo知恵袋の「回答受付中」の質問は削除可能
未解決で、ベストアンサーを選択しておらず、投稿受付中の質問であれば削除可能です。しかし、回答がついた質問は知恵コインが、300枚必要であったりと条件がつきます。
「解決済み」Yahoo知恵袋の質問は削除できない?
解決済みの質問を削除するのは、出来なくはありませんが、更に条件が厳しくなります。こちらを削除できるのは、月に1回、1件のみ、またYahoo!プレミアム会員であるという条件が付加されます。
詳しい削除方法や条件については、上記のサイトを参考にしましょう。
「違反報告」をYahoo知恵袋に送ることで削除する
自分が投稿した質問に対して、誹謗中傷が書かれてしまった場合は、「違反報告」をすることで、通報することが出来ます。
投稿が 「Yahoo知恵袋ガイドライン」で違反対象か、確認
違反にあたる誹謗中傷を削除するためには、理由が必要で、これは、知恵袋のガイドラインで違反対象とされているかどうか、が重要です。
- 誹謗(ひぼう)中傷など、他人を攻撃したり、傷つける内容の投稿
- 社会規範および公序良俗に反する、内容についての投稿
- 商業目的や広告目的で利用している場合
- 個人を特定できる情報が投稿されている場合
- 投稿内で、無断で著作物を公開したり、第三者の知的財産権を侵害する行為
- 投稿によって、サービス運営を妨害するに値する行為
- Yahoo! JAPANが、不適切だと判断する内容
上のガイドラインを確認し、書き込みが違反対象となっているか、再度確認して、通報に進みましょう。もしガイドラインに沿っている場合には、Yahoo知恵袋の管理側に違反と見なされない場合もありますので、この点は注意が必要です。
「違反報告」をYahoo知恵袋に送る
通報する場合には、上で解説してある、違反報告のボタンを押し、知恵袋の管理者に対して、下の例文のような報告理由を記載し、通報しましょう。
投稿内容の●●●●は、根拠がない誹謗中傷に当たります。
この投稿によって、当社の名誉の低下を招くことが懸念される共に営業妨害を招く記載も見受けられるため、削除を希望致します。
Yahoo知恵袋の法的な削除
内容によっては、上の違反報告によって、削除できないケースもあります。その場合には、プロバイダ責任制限法に基づいて、法律に則る形で、知恵袋の管理者側に、削除依頼を送ります。
Yahoo知恵袋の法的な削除「送信防止措置」
プロバイダ責任制限法の法律上、情報の削除は「送信防止措置請求権」、発信者側の情報を開示するのは「発信者情報開示請求権」という項目に該当します。
送信防止措置は、法的な申請に当たるため、管理者側も要請を見逃せなくなります。また加えて、弁護士によって、申請を送ることで、申請の効力が増します。
Yahoo知恵袋の相手方の特定
情報を削除するだけでなく、相手方に対して、慰謝料を請求するなど、法的な制裁を求めたい場合があります。しかし、ここで私たちの手を遮るのが、インターネットの匿名性という問題です。
このための手続きが「発信者情報開示」です。
詳細は、下の記事の流れで進んでいきますが、まず相手方のIPアドレスを特定した後に、プロバイダを特定後、相手方の氏名や連絡先など契約者情報などを特定します。
Yahooアカウントの削除
知恵袋のやり取りに、使用するためのアカウントが不要で削除したい場合があります。その場合にも、Yahoo!の管理画面上の手続きに従って、以下のように進めていきましょう。
削除の方法
削除の手続きは、自分のID・パスワードでログイン後、下のページに進み、削除の手続きを進めていきましょう。
手続きを進めていくと、上の確認画面に辿り着きます。問題がなければ、確認を押し、IDを削除しましょう。
上の注意書きにもある通り、一度削除すると、IDの復元は出来ません。この点を留意し、削除の方、進めていきましょう。
アカウントの削除時、コインはどうなるか
知恵袋を止めるときは、所持コインが一気に0枚になります。回答で今までに多くのコインを集めたとしても、譲渡などを行うことも不可能です。
2019年の現在で換金などが出来ないため、出来るだけ、普段のやり取りで、多くの人にお礼のコインとして、提供するようにしましょう。
まとめ│Yahoo!知恵袋の削除、特定はルール把握から
不都合な情報の削除をしたい時は、まず該当のサイトやプロバイダ責任制限法の法律の規定に従うことが、最善の結果をもたらします。
誹謗中傷に当たる情報であれば、通報や、「送信防止措置」を行えば、いずれは、ネット上から情報は消えて無くなります。焦らずに、ルールに則った対応を進めることで、スムーズな問題解決が図れるのです。