ネット監視

風評対策の費用の相場はいくらくらい?

風評対策っていくらくらいで対策できるのか、その費用を気にされている方も多いのではないでしょうか。しかし一概に風評対策といってもそもそも風評被害とはどんなところに出てくるのでしょうか。今回はネット上に関する風評被害についてフォーカスしてそれぞれの風評対策の費用を詳しく紹介していきます。

ネット上の風評被害ってどこに出てくるの?

検索画面
ネット上の風評被害が出てくる箇所として、大きくは「SNS」と「検索結果」の2つに分かれます。

「SNS」とはTwitter、インスタグラム、フェイスブックなど誰でも簡単に登録することができて、友達間でのコミュニケーションや有名人の私的な面も知れるツールです。今は20代の半数以上がSNSを利用しており、便利なものですが、その一方でネット炎上という言葉も聞かれるようになってきて、風評被害のリスクとしてもあげられます。

例えば、飲食店のアルバイトをしているメンバーで悪ふざけの動画をとり、友達内で共有しようとSNSにアップしたところ、それが拡散してしまい、ニュースになるほどまでに取り上げられたり、一方で有名人が一ニュースに対しての発言を気軽にしてしまい、その影響力から反感の声が上がったりと様々な炎上があります。

ここまで大きな炎上とはいかなくとも、一お客さんが接客に対してのクレームを店舗に申し立てず、SNSに書き込みしたり、一社員が労働環境についてのマイナス意見を書き込んでしまったりなど、SNSは風評被害がでる箇所としてあげられます。

そして「検索結果」ですが、これはYahooやGoogleの検索エンジンを使い、なにか調べ物をしてくるときに風評被害が出てきます。

例えば、検索補助枠に調べたいキーワードを入れたときの予測変換、会社名を入れたときに予測変換にブラックというキーワードが表示されたり、検索した結果には「〇〇会社はブラック??」などのまとめサイトや5ちゃんねる、掲示板など風評が書かれているサイトが上位に表示されていたりと、風評被害の出てくる箇所としてあげられます。

風評被害の対策方法とは?

多くの人がまず風評被害が出てきたら「削除」すればいいと思うかもしれませんが、そう簡単に削除できるわけではありません。SNSや検索エンジンなど風評被害が出てくる箇所には必ず運営しているところがありますので、その運営のポリシーに違反しているかどうかが削除できるかのポイントになります。

例えば、「ここのお店の接客はイマイチだったな~」などの投稿があるとして、これらは一個人の感想としてとらえられ、著しくお店の名誉を棄損していたり、営業妨害になるものではないと判断されるでしょう。

風評被害の対策として、2点が大切といえます。

  • いち早く事態をみつける
  • 検索結果の対策は適切な手法でとる

まず1点目ですが、一番怖いのは事態を知らずにいつの間にか風評が広がっていたり、それによって顧客の離脱や従業員の離職などの悪影響につながってしまうことです。そのためには、前に紹介した風評被害の出てくる箇所であるSNSと検索結果の監視をすることが重要といえます。

続いて2点目に、風評被害の出てくる箇所はSNSと検索結果とお伝えしましたが、一番厄介なのが検索結果には何十年も昔の風評が残り続けてしまい、被害がずっと続いてしまうことにあります。

ここは仮に法的な削除ができなくても、対策する方法があります。それが、サジェストの非表示(前に紹介した、検索の窓に入れたときに予測変換に出てくるワードの非表示化)、逆SEO(検索結果の上位に表示されている風評のサイトの順位を下げること)です。

ここでは、監視・サジェスト非表示・逆SEOの3点についてそれぞれ概要と費用をそれぞれ見ていきましょう。

監視の概要

監視している人
監視をする箇所は大きく分けてSNSと検索結果がありますが、監視をする方法はツールのみを使用する場合、すべて人がチェックをする場合、その両方を用いる場合とあります。それぞれのメリット・デメリットとしては金額としては、ツールのみを使えばあとは自動で取得してくるので、格安で監視ができます。

ただ、それが本当にネガティブなものなのか、何に対してのネガティブなのかまでは判断できないので、ツールを導入したとしても、自分でそれを問題ないかチェックしなければならないという手間があります。普段投稿数が少ない、比較的炎上のリスクが少ないBtoB企業の場合は、ツールのみでも十分かもしれません。一方で有人監視はそういったツールが判断できない分析もできますが、ひとつひとつ人の目で監視するとなると、費用がかさんだり漏れが出たりする場合もあります。

監視の費用

ネット上の監視(SNS・検索結果)の費用は大体月1万円~30万円くらいの間くらいでしょう。この差の大きくは前に説明したツールなのか有人で監視するのかが大きく影響します。

そのうえで、特に人が動く場合は工数を試算する必要がありますので、日ごろSNSに投稿されている件数、監視する媒体、報告する頻度など、キーワードと内容によって大きく金額が変わると言えます。SNSや媒体をすべて監視するとなると大変ですから、おすすめはTwitter・検索結果(サジェストのキーワード、検索結果の順位)ここは必ずおさえていたほうがよいでしょう。

サジェスト対策の概要

サジェスト

サジェスト対策とはYahooやGoogleの検索窓になにかキーワードを入れたときに下に出てくる検索補助枠のことを指します。とはいえ、Yahoo・Google・Bingなど検索エンジンによって表示されているワードは違いますので、対策としてもばらばらです。

例えばYahooは表示されているワードが毎日微妙に変動しているのですが、Googleは2週間に1回ほどなので話題性が遅れてサジェストに反映されます。また、Googleは現在、PCやモバイルなどの何で見るか、全国のどこで見ているか、など細かく環境によっても表示されているワードが違いますので、特に注意が必要です。

サジェスト対策の費用

サジェスト対策の費用はおおよそ月5万円~10万円ほどです。

前に紹介した通りどこを対策するかによって値段の開きがありますが、注意すべき点はワードを一度削除して終わりというわけではない点です。システムで風評のワードが表示されないように押し下げるというような対策方法のため、ランニングコストが発生します。そのため、施策をストップしてしまうと、元表示されていたワードが再出現する可能性もありますので、その点を考慮して業者に頼むようにしましょう。

逆SEOの概要

逆SEOとは例えば会社名や商品名を検索して1ページ目に表示されている風評サイトの順位を下げる対策です。SEOというのが検索順位を上げる対策にあたるので、それの逆ということで業界では逆SEOと呼ばれている手法です。

皆さんもなにか調べ物をするときに検索結果にたくさんサイトが並んでいるうちの、基本的には1位からみていくと思いますが、2ページ目はほぼ見られていません。そのため、風評サイトも2ページ目以降にあればそれほど気にする必要はないといえます。逆SEOの方法は、別のサイトに対してSEO対策(順位を上げていく)ことで風評サイトを下げていくというやり方です。SEO対策はコンテンツを増やしたり、内部のタグを変更したり、外部からリンクをあてるなどやり方は業者によって異なります。

逆SEOの費用

逆SEOの費用はおおよそ月10万円~30万円ほどです。

これは業者によっても異なりますが、基本的にはサイトを作成したり工数がかかってくるのと、風評サイトを押し下げるためにはその分いろんなサイトに対してSEO対策をかけていく必要があるため、工数がかなりかかってくる作業になります。また、検索結果はすぐに大きな変化があるわけでもないため、長期的な対策が必要になるため、トータルコストもかなりの風評対策の費用でかかってくるといえます。

風評対策の依頼の方法

企業

ここ最近では風評被害の対策を取り扱う業者も増えてきて、どうやって選んでいいかわからないという方も多いでしょう。選ぶポイントとしては2点あります。

  • 実績のある会社なのか

新規参入の多い業界のため、実績が何年くらいあるのかはチェックしておいたほうがいいでしょう。というのも検索エンジンは定期的にアルゴリズムが変わるのでそうなった場合に施策の方法も変えていく必要があります。実績の浅い会社ではそこまでの研究や対策ができず、成果が出なくなってしまう可能性もあります。

  • 適切な施策の提案をしてくれ、施策の方法がきちんと説明してくれるか

前に紹介した通り、風評対策の費用は決して安いものではありません。そのため、全部対応するとなると相当な金額がかかってしまったり、対策箇所も多岐にわたるため、本当に必要な箇所のみを提案してくれ、説明してくれる業者が望ましいと考えられます。

また、ネット上の目に見えない施策が多いため、「本当にちゃんと施策をしてくれるのか」というポイントは大きいです。技術のノウハウは開示はできないでしょうが、できるだけ施策の内容が明確化になる業者を選ぶことが良いと思われます。

もし、自分で分からない場合は、弁護士に相談するのが良いでしょう。ネットの風評被害に詳しい弁護士は少ないですが、ネットで検索すればヒットしますので、まずは削除できるかできないかを相談したうえで、提携している風評被害の対策業者について聞いてみることをおすすめします。

まとめ

風評被害の出てくる箇所と、そのそれぞれの風評対策の費用について紹介してまいりましたがいかがでしたでしょうか。風評対策の費用は決して安くはありませんが、適切な業者に依頼すれば、できるだけ安く必要なものだけを提案してくれるはずです。相場はきちんと把握したうえで、業者に問い合わせてみましょう。

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