Twitter、Facebookなどと並んで人気があり、注目のSNSであるInstagram(インスタグラム)。近年では、企業でも宣伝のためにInstagramを活用する事も増えています。今回の記事では、Instagramでおこる風評被害などのトラブルや事例、解決方法について解説していきます。
Instagramの特徴は?ルールを確認
今や様々な場所で聞くようになった語句である「インスタ映え」。インスタ映えとは、Instagramに写真を投稿した時に周りの写真とりひときわ見栄えが良くキレイに見える(=映える)という意味で使われる語句です。
Instagramを見てみると、全世界の人々の力作と言っても良いほどの美しい写真が連なっていますが、実はこのSNSでも風評の被害に遭う場合があるのです。まずは、Instagramの特徴やルールをもう一度詳しく見ていきましょう。
Instagramの特徴は?
Instagramは、Facebook, Incが提供している無料の写真共有アプリ。Facebook, Incが運営しているので、Facebookとの連携機能にも強みがあります。投稿される写真が正方形である事も特徴のひとつ。元々20~30代の女性を中心に流行っていたアプリでしたが、現在は10代の若い学生から、40~50代のシニア世代まで、世界各国様々な世代の人が利用しています。
投稿の際は、キャプションという機能で写真の説明などのテキストも投稿できます。半角・全角問わず2200文字までの文字を入力することができ、それ以上の文字は自動的にカットされます。キャプションでの最大の特徴は、ハッシュタグの使用とその特徴的な方法ではないでしょうか。ハッシュタグとは、「#(ハッシュ記号)」+「キーワード」で構成されるラベルのこと。投稿にハッシュタグをつけると、写真がキーワードでカテゴライズされ、そのキーワードに該当する写真を見たい人に見つかりやすくなります。便利な機能である一方、このハッシュタグを悪用した風評被害や炎上なども深刻な問題となっています。
Instagramのルールをおさらいしよう!
Instagramの公式サイトには、利用の際に確認しておかなければならない禁止ルールが明記されています。簡単な禁止ルールは下記のとおりです。
- 他人へのなりすましや不正確な情報の提供
- 不正な、誤解を招くおそれのある、または詐欺的な行為を行うこと
- 規約やInstagramのポリシーに違反したり、他人に違反を奨励すること
- 意図されたサービスの運用に支障をきたす行為や、それを損なう行為
- 不正な方法を使ったアカウントの作成や情報へのアクセス
- アカウント(ユーザーネームを含む)の一部分の購入、販売または譲渡
- 個人情報や秘密情報を投稿したり、知的財産などの他者の権利を侵害したりする行為
投稿に関する細かいルールはコミュニティガイドラインにも記載されており、「写真や動画は、自分で撮ったか、共有する権利を得ているもののみをシェアしてください」という項目から始まり、投稿して良い写真とそうでない写真の線引きがとても具体的に書かれています。
Instagramでおこる風評被害って?
Instagramで度々起こる風評被害として「なりすまし」行為が挙げられます。また、写真共有の場としての利用がメインであるInstagramでも、不適切な内容の写真や動画投稿がきっかけで炎上してしまったり、風評被害が広がってしまう事が日本でも増えてきています。そのきっかけや理由は何なのでしょうか?
意外に多い「なりすまし」被害
「なりすまし」とは、第三者が他人になりすまして投稿やコメントなどをすること。匿名性の高いインターネット上においてなりすまし行為の被害は多く、注意喚起が流れるだけではなく、酷い時には本物の方が偽物と勘違いされてしまう場合も。また、有名人のなりすましがニュースなどで注目を浴びますが、一般人のなりすましも存在します。InstagramをはじめSNSでは規約でもしっかりと禁止されていますので、もしなりすましを見つけたら所定の削除申請フォームから報告しましょう。
ネット上でのなりすまし行為には、大きく分けて2つの種類があります。ひとつは、他人のアカウントに不正ログインをしてそのアカウントを乗っ取り、その人になりすまして違法行為や迷惑行為を行うものです。もうひとつは有名人や著名人に多いもので、SNSなどで実在するユーザーと同名のアカウントを作成し、その人になりすまして発言をするというものです。こちらの「なりすまし」はその人の信用を失墜させる事が目的なので、実在するユーザーが有名であればあるほどその被害も大きくなります。なりすましアカウントが有名人の名を語って悪口や差別を投稿したりする事で本物だと勘違いした人達を中心に炎上し、大きな風評被害をもたらします。
24時間で消えるはずが、Twitterで拡散
Instagramの風評被害で近年多くなってきているのが、Instagramの「ストーリーズ」機能を使って投稿された動画が炎上する事案です。
Instagramのストーリーズ機能は、2016年にリリースされた、スライドショーのような見た目でや動画の投稿ができる機能です。正式名称は「ストーリーズ(Stories)」ですが、一般的には「ストーリー」と呼ばれる事がほとんどです。1番の特徴として、ストーリーズ機能で投稿された投稿は、プロフィールのハイライトに追加しない限りは24時間で自動的に削除されるという点があります。
24時間で削除されるという安心感からか、Instagramのストーリーズ機能で不適切動画を投稿してしまう事件が相次ぎました。炎上したのは企業アカウントではなく、企業で働くアルバイト店員が自分のプライベートアカウントから投稿したものが多いことのが日本での特徴と言ってもよく、度々「バイトテロ」という言葉とともに問題視されています。そしてその多くは、Instagramのストーリーズに「24時間で消えるから」という認識で投稿したものが、スマホの画面キャプチャ機能や画面録画機能によって複製され、Twitterなどで拡散されています。Twitterの検索で「#バカスタグラム」と検索するとネタ(虚偽の内容)も含め多数の動画が拡散されているのが分かるように、一度拡散されてしまうと全てを削除するのは難しくなるため、早急な対応が必要となります。
Instagramは友達限定公開にする事も可能ですが、そもそもInstagramのような開かれたSNSでは、フォロワー全員が顔見知りの友人という訳ではありません。もちろん、不適切な行為自体やそれを動画に録る行為が最も悪い事は前提ですが、「24時間で消えるから」「見れるのはフォロワーだけだから」という甘い認識でInstagramへ投稿してしまう事のリスクを今一度認識しておきましょう。
Instagram 削除依頼の方法を解説
もしもInstagramに風評投稿がアップされていた場合やなりすましの被害にあった場合は、すぐにInstagramに報告して削除の申請をしましょう。削除申請の方法を解説します。
相手からの嫌がらせ・風評コメントを削除したい場合
自分のアカウントに風評など嫌がらせ目的のコメントがついた時の削除方法です。こちらの画像はPC版のInstagramになります。
1.コメント欄の横にある「・・・」をクリックします。
2.「削除」を選択します。
相手のアカウントを削除・凍結したい場合
1.先ほどの削除と同じように「・・・」をクリックします。
2.「報告」を選択します。
3.報告理由を選択する画面が出てくるので、該当する理由をクリックして下さい。
スマホアプリ版のInstagramの場合は、対象のコメントを選択し左にスワイプさせる(androidの場合はタップして長押しする)と、「!(エクスクラメーションマーク)」と「ゴミ箱」のアイコンが表示されます。報告の場合は「!」を、削除の場合は「ゴミ箱」をタップして対処して下さい。削除や報告の手順に関してはInstagramの「ヘルプセンター」にも、被害別に詳しく記載されているので、参考にしてみてくださいね。
まとめ
Instagramは世界的にも有名な人が多数使用しているだけではなく、一般の登録者数もたくさん利用している人気の画像アプリです。数々の投稿の中から人の目に留まった写真や画像には「いいね」が付けられるため、その数を稼ぎたいがために奇抜さを狙って不適切な投稿をする人が後を絶ちません。とくにストーリーズへは「24時間で消える」と油断して不適切動画を面白半分に流す人もいますが、スマホの機能で簡単に画面録画をし、複製出来てしまう事を覚えておきましょう。不適切なコンテンツを発見したら、当記事を思い出して適切な方法で削除申請を行ってください。