世界的なシェアを誇るSNS「Facebook」。このFacebookで誹謗中傷の内容を含んだ投稿を見つけてしまった場合、どうすればいいのでしょうか?
本記事では、Facebookにおける「削除依頼の方法」や、「基本理念・削除ガイドライン」「削除できない書き込みのタイプ」などに触れ、誹謗中傷に対する対策を解説していきます。
削除依頼の方法について
投稿の削除依頼は、Facebook上で簡単に行えます。手順は以下の5つ。基本的に、表示された選択肢を選んでいくだけでかまいません。
- 削除を依頼したい投稿の▼マークをクリックし、「投稿を報告」ボタンをクリックする
- 「問題の内容」に対し、「Facebookに載せるべきではないと思う」選択肢にチェックを入れる
- 「いやがらせまたは差別発言である」にチェックを入れる
- 「個人」にチェックを入れる
- 一番上の項目「審査対象としてFacebookに送信」をクリック
以上で、Facebook運営へのレポートが完了します。運営側のチェックにより、問題があると判断された場合は、審査を経て削除が完了します。それでは、続いてFacdebookの削除ガイドラインでもある「Facebookの基本理念」をチェックしていきましょう。
Facebookの基本理念について
Facebookの基本理念は「世界の絆を強める(Bring the world closer together)」。Facebookの現CEOマーク・ザッカーバーグ氏が2017年6月、米シカゴのコミュニティー・サミットで発表しました。Facebookは、表現の自由と
また、Facebookにおける「コミュニティ・ガイドライン」では、以下のような削除ガイドラインが定められています。
- 法律、法令、公序良俗に反する行為またはその虞があるもの虚偽の内容詐称やミスリーディングするも
- 建設的な議論を妨げる内容
- 第三者を差別、誹謗中傷あるいはプライバシー、人権等を侵害する内容
- 著作権、商標権、名誉等、当社または第三者の権利を侵害するもの
- グロービス経営大学院およびグロービス・マネジメント・スクール受講の際の学びの妨げになるとグロービスが判断したもの(自己、他者のレポート、クラスの配布物、勉強会で共有した分析結果等)
- その他、グロービスが著しく不適切と判断した行為または内容
参照:https://www.facebook.com/notes/グロービス/コミュニティガイドライン/163523777030327/
削除依頼をする際は、上記の項目に該当するかどうかを判断し、依頼するようにしましょう。
個人の誹謗中傷は、上記ガイドラインの「第三者を差別、誹謗中傷あるいはプライバシー、人権等を侵害する内容」にあたるため、削除依頼によって削除される可能性が高いです。投稿内容は、文章だけでなく、誹謗中傷の意味合いを含んだ画像も含みます。上述した「削除依頼の方法について」に沿って、問題のある投稿を通報するようにしましょう。
ただし、当然ですが、運営側も削除依頼を行えば確実に削除するわけではありません。投稿に含んだ情報が削除されないケースも存在しますので、以下で見ていきましょう。
情報が削除されないケースとは?
Facebookでは、一見誹謗中傷の内容が含まれているように見える投稿でも、情報が削除されないケースがあります。
- 客観的に見て、誹謗中傷にあたるかどうか不明瞭と判断された場合
- 公共の利害にかかわる内容である(事実の公共性がある)と認められる場合
- 公益を図る目的であること
このような場合は、専門家や弁護士を通して削除依頼を行うのも手でしょう。また、事件性の高い書き込みである場合は、「サイバー犯罪対策課」へ通報を行い、刑事事件として取り扱ってもらうことも考える必要があります。
まとめ:比較的誹謗中傷対策はしやすい
Facebookは、自由な表現を尊重する一方で、コミュニティの健全化には特に気を配っているSNSです。問題がある投稿は、削除依頼で削除に応じてもらえる場合も多いため、あまりにも不快な書き込みは削除申請を行うとよいでしょう。