誹謗中傷・風評対策

転職会議の口コミを削除したい!抑えておくべき5つの削除ルールと削除申請のポイント

転職会議の削除申請方法を紹介します

転職口コミサイトとして有名な「転職会議」は会員数も500万人以上を誇っている最大級のサイトです。しかし、会員数が多いという事は転職会議に誹謗中傷を投稿された際のダメージも大きいという事。転職会議で削除対象になる投稿の条件やもしも被害に遭った場合の削除方法をまとめました。

転職会議ってどんな特徴のあるサイトなの?

転職会議ってどんなサイトなの?

「転職会議」は株式会社リブセンスが運営する転職口コミサイトです。転職会議のコンセプトとしては「転職会議は転職を本気で応援します。」と記載されています。転職口コミサイトとして有名ですが、それだけではなく実際には従業員・取引先・家族などあらゆる方面からの情報を集めたサイトとしています。

そのため、情報は会員のみが見れる形となっており、登録時に前職や現職の情報を細かく入力する必要があります。そういった情報は求人情報や企業からのスカウトにも結びついており、実際に強く転職を望んでいる・転職するために積極的に動きたい人のために有益なサイトである事が分かります。

転職会議では、口コミの質の高さを維持するために「口コミを専任チームで全件全文目視確認」「不正ユーザーのアカウント停止と口コミ削除」の2点の徹底を明示しています。不正アカウントが少なく嘘の口コミも少ない、さらに法律に違反している可能性が低いという訳ですね。つまり、もしもその確認の目を掻い潜って誹謗中傷の口コミが掲載された場合、閲覧者からはその書き込みの信ぴょう性が高く映ってしまいます。

削除の前にチェック!削除対象になる5つのルール

転職会議の削除ルールを知ろう

転職会議では、ネガティブな投稿であっても、転職者にとって有益だと判断された場合は掲載されるという方針となっています。しかし、転職会議公式サイトの「口コミガイドライン」に記載されている下記の5点に抵触する内容に関しては削除の対象になります。

個人に関する投稿について

転職会議では、役員に関する投稿は書き込みを認められているため、それだけでは削除の対象にはなりません。ただし、役員のプライバシーに関わる私生活についての投稿は削除対象となります。また、一般社員に関しては、たとえ伏字やイニシャル、ニックネームなどであっても実名の類とみなされ削除の対象になります。ただし、個人を特定できない役職名に関しては対象外となり掲載されてしまいますので注意が必要です。

原則OK
  • 役員に関する内容(私生活に関する情報はNG)
  • 個人が特定できない一般社員に関する投稿
  • 個人が特定できない役職名の投稿
原則NG
  • 役員の私生活に関する内容
  • 個人が特定できる内容(イニシャルや伏字、隠語、あだ名、身体的特徴なども含む)

誹謗中傷を意図した投稿はNG

特定の個人を対象とした、「外見的な容姿に関する悪意ある表現」「内面的な能力に関する悪意ある表現」「特定の企業に関する定義が曖昧な悪意のある表現」「乱暴な言葉遣いの悪意ある表現」が禁止されています。一見判断の難しい内容にも見えますが、「悪意のある、かつ主観的で、第三者が客観的な証明のできない表現」が削除の対象になると言って良いでしょう。

事実関係の確認が困難な投稿もNG

こちらも、意味合いとしてはひとつ前のルールと同じですが、憶測や自分が実際に体験していない事柄を投稿するのは禁止となっています。他の社員からの伝聞はもちろん、「このままだと〇年後には〇〇になる」など、未来の憶測なども含まれます。

例えばこんな投稿はNG!
  • 「これは噂なんですけどここの部長は暴力を振るう人だそうです。」
  • 「私が働いていた○年前はみんなサービス残業だったので今もそうだと思います。」
  • 「ここで働くとみんな精神状態が不安定になります。」

誇張表現や断定的な表現は使えない

少しでも存在しているものに対して「全くない」などと表現する事が禁止されています。例えば、よくあるものは「ボーナスは皆無」「休みが全く取れない」など。役員に対して「仕事を全くしていない」なども転職口コミサイトではよくある表現ですが、転職会議ではNGとされています。

閲覧者や不快に感じる投稿はNG

転職会議の口コミ投稿には、最低150字以上の記入をしなければいけないという文字数の制限があります。この文字数を稼ぐためにやりがちですが、漢字の変換をせず過度にひらがなを使ってみたり、AA(アスキーアート)や顔文字などを使ったりする行為は削除の対象になります。また、転職会議はビジネスの場でもあるので、「(笑)」や「ww」など掲示板やSNSで使用するような、ビジネスマナーに相応しくない言葉を使う事もNGです。

転職会議に書かれた口コミを削除したい!

転職会議の口コミを削除する手順

基本的に、転職会議では口コミ投稿後の削除は受け付けていません。しかし、どうしても削除したい誹謗中傷投稿があった場合や、「口コミガイドライン」・「利用規約」に違反している投稿を見つけた場合はどうしたら良いのでしょうか?

転職会議の利用規約では、このような記述があります。

第15条(利用規約の違反への対処)
ユーザーは、本利用規約またはその他の個別規定等に違反する行為を発見した場合には、問い合わせフォームから通報してください。ただし、個別のサービスにおいて、特に運営事務局に通報するためのリンクが設けられている場合には、当該リンク先から通報してください。

引用:転職会議 利用規約 第1章 第15条

利用規約や転職会議が定めている個別規定に違反している投稿を見つけた場合、お問い合わせフォームから申請する流れとなります。

転職会議の口コミ 削除申請の流れ

転職会議のお問い合わせフォームは、サイトの最下部にリンクがあります。

転職会議の削除申請はお問い合わせフォームから

「問い合わせ・よくあるご質問」の欄をスクロールすると、下の方に次の画像のようなフォームが出てくるので、「名前」と「メールアドレス」をまず記入します。

転職会議の口コミ削除手順

最後に「問い合わせ内容」の項目に削除依頼を書くのですが、ここにも大きなポイントが存在します。

転職会議ではコメントの一部だけ削除する事がある!?その対策は?

転職会議のコメントは削除率の低さでも有名です。また、削除に対応してもらえた場合でも、削除申請の仕方によっては文章の「一部」しか削除してもらえない場合があるのをご存知でしょうか?文章の一部を削除したとしても、文脈から何が書いてあるのか想像できてしまうため、無意味に感じてしまう事もあるでしょう。そうならないための方法とは一体何でしょうか?

文章の一部のみしか削除して貰えない原因は、例えば削除理由に「〇〇が定時直前にたくさんの仕事を振ってきて…」の「〇〇」という個人名が載っていた時「〇〇は個人名なので削除して欲しい」という削除依頼をしてしまうと、依頼内容がピンポイント過ぎるため「〇〇」という個人名のみが削除されて、他の文章がそのままになってしまう場合があります。転職会議では、同じ投稿に対して2度以降の削除は受け付けてもらえませんので、この書き込みはそのまま残ってしまう事になります。

  • 書き込みは事実でない事の根拠を明示する(社内資料やアンケート等)
  • 書き込みが規約のどの部分に違反しているか具体的に記載する
  • 書き込みの内容がどのような権利を侵害していて、法律に違反しているか述べる

もしも全文を削除して欲しい場合は、依頼時に上記のポイントを抑え、コメント全体の流れが違反している、というように伝えましょう。

転職会議では、過去の自分の投稿を削除する事ができない!

転職会議に口コミを投稿したけれど、内容や投稿する企業を間違えてしまった、または、辞めたばかりで感情に任せて誇張しすぎた内容を書いてしまったなど自分が投稿した文章を無かったことにしたい場合もあるかもしれません。しかし、転職会議では一度投稿された口コミの削除は自分が書いたものであっても受け付けてもらえません。そういった場合は、内容の修正なら受け付けてもらえるのでお問い合わせフォームから申請しましょう。

企業を間違えて投稿してしまった場合

お問い合わせ内容に下記を記入し、送信します。

●誤って投稿した企業名

●正しい企業名

●正しい企業の住所(市区町村まででも結構です。)

●正しい企業のホームページURL

(転職会議サイト上の口コミページURLでも問題ございません。)

 

引用:転職会議 ヘルプページ

口コミの内容を修正する場合

お問い合わせ内容に下記を記入し、送信します。

●修正を希望する投稿の投稿ID

※投稿の右下に表示されています。 (”ans-“から始まります。)

●修正した投稿内容(150文字以上)

※修正内容のご連絡を確認次第、こちらで変更手続きを行います

●満足度(★★★★★)

※修正をご希望の際は、1~5の中からお選びください。

例:★5

引用:転職会議 ヘルプページ

もしも既に転職会議を退会していた場合は修正を受け付けてもらえないので注意してください。また、口コミの修正は本人確認ができない場合も受付不可となっています。そのため、フォームにある「メールアドレス」の欄には口コミを投稿した時に使用していたメールアドレスを記入しなければいけません。途中でメールアドレスを変更していた場合は注意しましょう。

申請しても削除されなかった時

転職会議の削除申請が認められなかった時

転職会議のお問い合わせフォームから申請しても応答が無かった場合、もう一つの方法として裁判を起こして情報の削除や(もしも書き込みをした人に損害賠償を請求したい場合は)発信者の特定を行うというものがあります。

過去(2016年)にある京都府内の企業が転職会議を運営する株式会社リブセンスに対して口コミ情報の情報削除と発信者情報開示を求め京都地裁に提訴した事があり、その当時は株式会社リブセンスの方も「転職口コミサイト「転職会議」に関する一部報道について」というプレスリリースにて今一度削除の基準や方針を明確に述べています。

2017年に、ある東京の企業の男性代表者が、会社のページに書かれた口コミを「名誉毀損」として訴えた時には、裁判の結果該当の投稿の削除と発信者のメールアドレスの開示は認められましたが損害賠償は棄却されています。

こういった訴訟を起こす場合、企業としては弁護士を雇うか顧問弁護士に依頼する事になると思いますが、費用や時間がかかってしまうため、たとえ削除が認められる結果になったとしても、企業にとっても大きなリスクを伴う問題となる事は覚えておきましょう。

誹謗中傷に纏わる会社のトラブルを解決する方法
誹謗中傷に纏わる会社のトラブルを解決したい!被害を食い止める方法を確認しよう転職口コミサイトや掲示板、SNS、ブログ・・・インターネット上で会社の誹謗中傷を見て頭を悩ませている企業の方は多くいます。本記事では、な...

まとめ|転職会議の口コミ削除は難しい!ポイントを抑えて丁寧に申請しよう

転職会議の口コミは、書き込んだ本人と証明できた場合編集はできますが、書いた本人であっても削除はできません。また、掲載の前段階で厳しいチェックが入っているため、もしも掲載されてしまった場合は、その口コミが虚偽であることの証明をきちんと行う必要がある事がポイントになります。

申請の際は、コメントの一部削除という結果にならないよう、コメント全体がどういった法律に違反しているのかをしっかりと書く事が大切です。

© 2017-2024 風評対策マガジン All rights reserved.