誹謗中傷・風評対策

サジェスト汚染のやり方とは?万が一被害にあった時の対策方法まとめ

ネットトラブル

サジェスト汚染とは、特定のワードで検索をした際に「逮捕」「汚い」などのネガティブなワードで埋め尽くされることです。

普段何気なく使っている検索エンジンのサジェスト機能ですが、もし自分の名前で検索をした時に事実と異なり目を覆いたくなるネガティブなワードが並んでいたどう感じますか?

万が一、そうなってしまった時でもすぐに出来る対策方法を紹介します。

多くのサイトで利用されているサジェスト機能とは?

みなさんこの機能を利用したことはあると思います。恐らく本サイトに辿り着くまでにもこの機能を使ったのではないでしょうか。

サジェストとは?

サジェストとはGoogleやYahoo!の検索窓で検索をした時に予測ワードとして候補ワードが表示される機能のことです。

Twitter、Amazonや楽天市場などの多くのSNSやショッピングサイトなどでこの検索機能が利用されています。

各サイト毎でのサジェスト機能

多くのサイトで搭載されていますが、下記の画像のようにサイトによって表示されるワードは異なります。例えば「ハロウィン」という検索ワードを例に見ていきましょう。

Googleサジェスト

Google検索「ハロウィン」

Googleでは最上部には日付、他にも7つの予測ワードが表示されています。

Twitter

Twitter検索「ハロウィン」

Twitterでは2ワードのみですが、Googleには表示されていなかった露出が気になりますね。他にも関連されるワードがあったのですが、ここでは省きます(笑)

Amazon

Amazon検索「ハロウィン」

Amazonでは、9個のワードが表示されています。ハロウィンに臨む子供の親御さんが調べているのでしょうか。

楽天市場

楽天市場検索「ハロウィン」

楽天市場ではAmazonに似ている結果です。何かのイベントで着用するのでしょうか、自分がコスプレや仮装をする気満々の人達が多く調べてそうですね。

  • Google:渋谷でのイベントやメイク、お菓子
  • Twitter:渋谷でのイベントやそれに関連すること
  • Amazon:子供向けの衣装やお菓子、飾りなど購入したいもの
  • 楽天市場:(恐らく自分が着る)コスプレ衣装など購入したいもの

ハロウィンというワードで検索した場合でも、そのサイトで検索した人がどんなことを調べているのか表示される予測ワードを見ることで分かります。

このように予測表示されるワードは各サイトによって異なりますが、各サイトの検索エンジンロボットによって表示されるワードが決まっています。

関係ないワードがランダムに表示されているわけではなく、よく検索されているワードや検索した人が知りたい情報に合わせて表示されるようになっています。

ユーザーの利便性が向上に繋がるサジェスト機能

このようにユーザーが知りたい情報に合わせて予測ワードが表示されるので、ユーザーにとってはとても便利な機能として使われています。

サジェストの機能や仕組みの詳しいことは下記にまとめられているので確認してみてください!

サジェスト機能の詳しい仕組み

ユーザーの利便性を邪魔するサジェスト汚染とは?

サジェスト被害を受けた女性ユーザーの利便性が良くなるサジェスト機能ですが、この機能が悪用されていることもあります。それがサジェスト汚染と呼ばれるものです。

サジェスト汚染とは?

サジェストに表示される予測ワードに誰かが意図的にネガティブなワードを表示させていることです。

特に2013~2014年頃は容易に表示させることが出来たこともあり、検索されたワードに対して意図しないネガティブなワードが多数並んでいた事もあります。

サジェスト汚染の被害事例

過去にどんな被害事例があったのかほんの一部を紹介します。

多田野数人での事例

元プロ野球選手ですが、最初から日本国内でのプレーではなく海外でプロ生活を始めた珍しい経歴を持つ選手です。このような経歴になった原因というのが大学時代のスキャンダルでした。
当時そのスキャンダルネタに関するワードで埋め尽くされていましたが、実は2019年までその状態が続いていて、サジェスト汚染が無くなった時もネット上で話題になっていました。

「FGO(Fate/Grand Order)」での事例

FGOはリリースされて5年近く経つ今でも大人気のスマホアプリゲームです。その中に登場するキャラクターの名には、「紫式部」や「ジャンヌダルク」など歴史上の人物が多く採用されています。

歴史上の人物名を検索した際に、当人と関係の無い「FGO」や「最終降臨」などゲームに関連するワードが表示されていることによりサジェスト汚染状態になっていると言われています。

他にも過去には芸能人や弁護士などが多く被害に遭っていました。

下記では、サジェストに表示されやすいネガティブワードという形で紹介するので、確認しておきましょう。

企業の場合

倒産、ブラック、被害、詐欺、迷惑、残業、トラブル、事件、悪評、悪徳

会社の信用を損なうようなワードが多く見られます。実際には事実無根だとしても、表示されたワードを見た人からするとそれが本当だと思ってしまいますよね。

個人の場合

逮捕、妊娠、嫌い、トラブル、AV、犯罪、前科、アンチ、彼氏、彼女、整形

誹謗中傷系が多いです。特に芸能人の場合はイメージダウンに繋がってしまいます。何かの復讐や嫌がらせとかもありそうですね。最近ではTwitterでよく見られます。

好きな芸能人やアイドルの名前で検索した時にサジェストが汚染されていた時には、そのファン達が好意的なワードをたくさん検索することでサジェスト汚染を防ごうとしています。

サジェスト汚染のやり方

サジェスト検索

推奨したいわけではないので、ここでは具体的な方法は書きませんが簡単に挙げると以下の通りです。

  • 「個人名 ネガティブワード」で沢山検索する
  • 「個人名 ネガティブワード」と掲示板やブログに書き込む

1ユーザーでの影響力では難しいですが、サイトや掲示板などで検索する人を募ったり、方法を教え合ったりすることでサジェスト汚染を実行していました。

ちなみに、ネガティブなワードが表示されていれば全てがサジェスト汚染で、誰かが意図的にやっているというわけではありません。先にも書いたようにサジェストは、検索ユーザーが実際に調べているワードが上位に表示される傾向にあります。

特に最近では簡単にサジェスト汚染が出来るわけではありません。なので、誰かが意図的にやっていなくても、実際にそういう噂があったり調べられたりしているなど、自然に表示されていると考えて良いでしょう。

削除出来る?サジェスト汚染の対策方法

もしネガティブなワードが表示されてしまった場合、その表示された理由は関係ないですよね。信用が落ちたり、誹謗中傷が行われ続けたりしないように早急に対策を考えましょう。

自分で削除申請をする方法

Googleサジェストにネガティブなワードが表示されている場合では、Googleに申請する方法があります。

法律に基づく削除に関する他の問題を報告する

しかし、Google側は検索ユーザーの知りたい情報に合わせて機械的に表示させていると考えていますので削除することは容易ではありません。明確な法的根拠がなければ削除はかなり難しいと考えて良いでしょう。

弁護士に削除を依頼する方法

そもそも法的な申請が必要になるので専門家に任せた方が無難です。ただし、こちらも同様でGoogleが削除に応じるための法的根拠がなければ難しいでしょう。

もし、弁護士に依頼する際にはインターネットのトラブルに精通している弁護士に依頼することをおすすめします。

参照:ネットに強い弁護士の対応まとめ。探し方や他の弁護士との違いなど

風評被害対策業者に依頼する方法

削除が難しくても検索結果から見えなくなれば良いということで、非表示化のサービスを行っている業者があります。今表示されているネガティブなワードの代わりに他のワードが表示されることによって見られなくするというサービスが多いようです。

サジェストで「風評被害対策」などと調べて対策してくれる業者を探してみましょう!

風評被害対策業者が削除申請を行うことは非弁行為となるため出来ません。弁護士を立てずにサジェスト削除を行うという業者には注意をしましょう。

まとめ

サジェスト汚染とは、誰かが意図的に操作をしてネガティブなワードを表示させているという大変恐ろしいものでしたが、最近ではそれも簡単には出来なくなっています。それでも、元々検索エンジン上にはネガティブなワードが表示されやすい傾向があるので、自然にネガティブなワードが表示されていることが多いのも現状です。

このように対策する方法は複数あるので、困った時は専門家や専門業者に相談してみることをおすすめします。

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