自分の名前をGoogleで検索した時に表示されたページを削除したい時は、どのように対応すべきでしょうか。何気なく自分の名前を検索したら、過去に投稿したSNSページや、誰かが投稿した写真が検索結果に表示されて困っているという状況は多くの人が経験しています。
ポジティブな情報であれば、自分の知名度を上げてくれて、仕事や趣味にプラスに働くこともあります。ネガティブな情報であれば、自分自身の過去に関する、人には見られたくない情報が多くの人の目に晒されてしまいます。
検索結果に表示された情報を不都合に感じる人の多くは、情報が古かったり、連絡先などの個人情報が晒されてしまったりして、今すぐにも消したいと感じている人が多いです。情報を見て、不愉快になったり、イライラしたりしてどうしようもない気分になってしまうこともあります。
不愉快に感じたとしても、正しい手順で削除の申請を進めれば、自分が見られたい情報を削除することが出来ます。対処方法を見ていきましょう。
自分の名前でGoogleに表示される検索結果の削除
Googleの検索窓に自分の名前を入力して、検索をかけてみましょう。
自分自身に紐づいたWEBページやFacebookのプロフィールページやtwitterに投稿しているつぶやきなどを確認することが出来ます。
過去にコンテストなどで賞を取って、新聞社のページに取り上げられた事のある人は、メディアに取り上げられている自分自身の記事が検索結果に表示される場合もあるでしょう。自分自身で芸能活動などを行っている人は、芸能事務所に紹介されているプロフィールページや、ファンが取り上げられているブログページなどが表示される場合もあります。
このように自分自身の名前を検索して、インターネットユーザーに、情報がどのように取り扱われているか、調査することを「エゴサーチ」と呼びます。エゴサーチを行うことで、多くの人に賞賛されている情報が表示されれば、自分自身のブランド価値が高まっていることを実感できます。
エゴサーチして、自分の個人名がプラスに取り上げられて、満足感を感じることが出来るのは、政治家や芸能人、企業の代表取締役、個人事業主の方などに限られます。
名前を出すことで、自分自身の活動を広めることにプラスの効果が出ていれば良いのですが、多くの場合は、自分と同姓同名の他人の情報が表示されてしまうか、自分が過去に投稿したSNSの情報などが表示されてしまうだけです。場合によっては、誰かが自分の悪口を書き込んでいて、苛立ちを感じてしまう場合もあります。
Googleは検索結果を表示させるのみ 削除したい場合は?
エゴサーチを行って、インターネット上に散在した自分自身の情報が列挙されて表示されると、多くのサイトやメディアが自分自身の情報をたくさん発信しているような錯覚に陥ることがあります。
自分の名前で検索をかけて、誰かが誹謗中傷を行っている書き込みを見つけてしまったり、どうしても人に見られたくないような情報を発見してしまったとします。ネガティブな情報ばかりが表示されてしまったら、情報を見ている自分がナーバスな気持ちになってしまいます。マイナスな情報がたくさん表示されてしまったとしたら、炎上している可能性もゼロではありません。
好ましくない情報が検索結果に表示されていたら、焦る気持ちが噴出してしまうこともありますが、検索エンジンが自分に関連する情報をインターネット上を拾い集めて、集約させて表示させているだけです。
Googleの検索エンジンは、ユーザーが不愉快に感じる情報や法的なルールを逸脱してしまう情報に対して、削除の申請を送ることの出来る仕組みを設けています。Googleに対して削除リクエストを申請することは、さほど難しい作業ではありませんが、その前に申請を行うための元となる情報をWEB上から消去する必要があります。
過去にWEBサイトを運用していて、自分のプロフィールページなどをアップしていたとします。情報が古くなっても、Googleで検索をかけた時にページが表示されてしまっているとしたら、誤った情報が表示されてしまっていることになりますから、不都合が生じますが、この場合には、すぐにGoogleに削除リクエストを送るのではなく、まずサイトにアップされた、ページを削除することを先に行うのです。
自分の名前で検索された時に表示される顔写真を削除したい
エゴサーチをして画像検索をした時に、自分の顔写真が検索結果に表示されることがあります。芸能活動や、フリーの活動を行っていて、自分のイメージアップにつながるような顔写真であれば、好都合です。ポジティブなイメージを生むような顔写真であれば良いですが、自分が過去にTwitterを始めようとして、アカウントを作ったけど、続かなかったのに、顔写真だけが表示されてしまうというケースなどもあります。
顔写真など、画像を消去したい場合にも、すぐにGoogleに対しての削除を考えるのではなく、SNSに登録された画像、それ自体を削除することをまず考えるなど、対応の順番を間違えないように行いましょう。
サイトにアップされた自分の名前に関する情報を削除
Googleに削除リクエストを送る前に、WEB上から自分の名前に関する情報の削除を進めましょう。削除リクエストを送る時に、Googleの検索エンジン側からは、削除するに該当するURLが既に存在しているのか、していないのかが削除対応の大きな判断基準になります。
自分の名前を含むページが、既にネット上に存在していなくて、インターネットの一般ユーザーから不要な情報だとGoogle側が判断すれば、削除リクエストを送った数日後には、該当のページは検索エンジン上か消去されます。
サイトを運用している場合は、自分の名前が検索されないように自ら削除
過去に自分の実名を公開しているWEBサイトを運用していたとします。
サイトを立ち上げて、しばらく自分自身の活動としてブログを更新したり、プロフィールページに自分の写真をアップしたり、場合によっては住所や連絡先などの個人情報を公開しておく必要があります。
しばらくサイトを更新し続けていたとしても、既に個人の活動を行っていないとしたら、サイトを登録しているWEBサーバーには、古い情報が残り続けてしまうことになります。
ページを古い状態のままで放置しておくことで、自分の名前を含んだ古いページがGoogleにインデックスされたままになってしまい、個人名で検索した時に、これらのページが上位に表示されてしまうという状態が起こります。
自分が運用していないサイトであれば、名前が表示されているページの削除申請を行う
自分が運用しているサイトではなく、第3者が運用しているサイトに名前が書き込まれていたり、公的機関が運用しているサイトに自分の名前が登録されていて、Googleで検索した時に、これらのページが状表示されてしまう場合があります。
外部のサイトに自分の名前が表示されている場合には、自分のコントロールが及ばないことが多いです。極端な例ですが、自分の名前で誹謗中傷が起こってしまう場合などでは、掲示板サイトなどに実名を挙げてネガティブな内容が書き込まれてしまうことがあります。
企業や任意団体などが運用しているサイトに、実名を挙げて、自分の名前やネガティブな情報が書き込まれてしまったとしたら、サイトの管理者に対して、情報の削除を申請する必要があります。
インターネット上の誹謗中傷などによる法的な取り扱いを定めているプロバイダ責任制限法という法律があります。法律の規定の中では、サイトの管理者を「プロバイダ」という名称で扱っていて、プロバイダ側と情報の書き込みを行った発信者、誹謗中傷の被害などにあった本人について、それぞれの責任がどれほどの範疇にあたるかを定義しています。
自身のコントロールが及ばないサイトであれば、管理者であるプロバイダ側に対して削除の申請をおこうことで、情報を消去することが出来れば、この後にGoogleの削除リクエストで申請を行った時もスムーズに検索結果から情報が消えてなくなります。
検索された時に表示される、SNSに掲載された自分の名前や画像を削除したい
自分の名前で検索された時に上がってくるページで、削除したいという要望が多いのが、過去に自分や知人・第3者がアップしたSNSのプロフィールページや投稿のページです。
Facebook上のプロフィールページやTwitterなどのプロフィールページは、Googleの検索エンジンにとって、非常に認知されやすい傾向があります。検索エンジンは運用歴が長いドメインや、ユーザーが知りたいと感じているニーズにマッチしたページ、大手企業や団体が運用している権威性のあるサイトを高く評価して、上位表示させる傾向があります。
SNSのページはGoogleに対して高く評価される傾向があるため、これらのページに登録されたり投稿されている個人名や顔写真などは自然に上位に表示されるのです。SNSのページをそのままGoogleに対して削除申請したとしても、既に存在していて、検索エンジンに対しても必要なページとして認知されます。
名前や画像がアップされたSNSのページを消去したい場合にも、該当のページを先に消去する→Googleに削除リクエストを送る、この流れに変わりはありません。自分が投稿した内容や自分が撮影した写真ではなくて、知人や第3者の投稿に書かれた個人名や顔写真を削除したい場合には、まず情報の発信者である投稿者にコンタクトを取って、投稿や画像を消去してもらいましょう。
本人に連絡を取ることが出来ない、何らかの理由で発信者自身に削除をリクエストすることが出来ない場合には、サイト管理者に削除の申請を送りましょう。
Googleに対して、自分の名前が検索されたページの削除リクエストを行う
自分の名前や画像がアップされたページをサイト上やSNS上から削除することが出来たら、今度はGoogleの検索結果上から削除する申請を進めます。
該当のページがWEB上に存在しない状態となれば、GoogleはそのURLが検索エンジン上で不要であると判断します。Google自体は、インターネット上に公開されたサイトに対して、平等にクローリング(ネット上を巡回して、検索エンジン上に反映させること)して、検索結果として、反映させます。
同じように、不要なサイトであれば、削除の申請を送ることで、自分で情報を削除出来ます。全世界のWEBサイトに対してGoogleの検索エンジンは平等に、ユーザーの希望に沿って働きかけてくれるのです。
自分の申請以外で、Google検索結果から削除してもらえる内容
Googleは、ユーザーが保有しているサイトや、アカウント権限などを有しているページ以外にも「これは任意で削除の申請を受け付けることが可能である」という6つの内容を取り決めています。
Googleには「削除ポリシー」と呼ばれる、一般的なインターネットユーザーや、情報を掲載されてしまった本人に対して、害を与える可能性のあるページは任意で削除すべきであると、削除ポリシーの中で謳っています。
- 国が発行している識別番号
- 銀行口座の番号
- クレジット カード番号
- 署名の画像
・・・など
「Googleからの情報の削除」から削除依頼
Googleは「古いコンテンツの削除」という、検索結果には表示されているけれど、ページは存在しないURLを削除申請できるページを設けています。自分が運用しているサイトのURLであったり、第3者のサイトであっても、この削除申請をかけて、リクエストが承認されれば、自分の名前が掲載されている、古いURLが検索結果から削除されます。
第3者のサイトやSNSに掲載されている、古い写真などのページも、同じ要領で削除リクエストを送信すれば、検索結果から消去されます。
「法的な削除リクエスト」から削除依頼
上の「削除ポリシー」に該当する内容は、「法的な削除リクエスト」で検索結果から削除する申請を送信することが可能です。
現実世界のモラルはインターネットの世界にも適応されます。掲載されていることで、個人に損害を与える可能性があったり、世の中にとって悪影響を与える可能性がある内容は、消去された方が良いのです。
自分の名前や顔写真が利用されていることが、法的に見逃せない内容であると判断されれば、Google側もモラルに則って対処してくれます。
まとめ|自分の名前が検索結果に出ても削除可能
自分の名前が検索結果に表示されて、世間的にネガティブな印象を与えてしまう可能性がある内容であれば、当然良い気分にはなりません。ページ自体を削除することが出来れば、検索エンジンから削除の申請をすることで、早くネガティブな情報が拡散する自体を防ぐことが出来ます。
パニックを起こして、情報の発信者に対して攻撃的な姿勢を示してしまうと、却って事態の解決が遠のいてしまう可能性もありますので、落ち着いて対処しましょう。